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脱炭素コラム

冬場の排熱対策のポイントはズバリ2つ!?他社のエネ事例をチェック!

株式会社船井総合研究所が運営している工場省エネ対策.comでは、
日本全国の工場省エネ事例を掲載しています!

今回は「冬場の排熱対策」ついてご紹介します!

《このような方必見です》
□工場内に炉や温水タンクから放熱しており、エネルギーがもったいない
□冬場に熱源設備の昇温に時間がかかってしまっている
□工場内に排熱している設備があり、排熱を活用できないか検討している
□工場内の温度が下がると、生産設備に影響が出て製品の品質にも影響が出る
□放熱している箇所はいくつもあるが、どのように対策していいかわからない

《冬場の排熱対策のポイントは?》

冬場の排熱対策のポイントはズバリ2つです。
「放熱している箇所を断熱・遮熱すること」
「排熱を回収して活用すること」です。

温水タンクや蒸気配管、成型機の金型などは冬場になると
昇温のスピードが落ちたり、熱エネルギーの利用効率が悪くなったりします。
そのような場合は、放熱している箇所を断熱・遮熱することがポイントです。

その一方で工場には炉などの設備から100℃以上の排気が大量に放出されていたり、
生産工程で発生した60℃以上の廃温水が大量に捨てられていたりするケースがあります。
そのような場合は、排熱を回収して活用することがポイントです。

《工場における冬場の排熱対策事例》

事例(1) 某電子部品メーカーの事例

A社の工場には大型の電気乾燥炉があり、乾燥炉内は80℃近くまで
昇温する必要があります。乾燥炉の表面温度も55℃近くありました。
冬場になると夏場よりも昇温にかかる時間は長くなり、生産効率に
影響していました。
そこでA社は生産効率改善のために、熱源からの輻射熱を99%反射させる
遮熱シートを電気乾燥炉に施工しました。

その結果、乾燥炉内の昇温にかかる時間は夏場とほとんど
変わらないほど短縮され、使用電力は約25%省エネになりました!

事例(2) 自動車めっき工場B社の事例

自動車めっき工場B社は以前からコンプレッサからの排熱をできるだけ
少ないコストで回収して利用できないか検討していました。
排気温度を測定したところ、温度が50℃と暖房として利用可能であったため、
ダクトにて室内へ取り込み空調機運転電力量を削減に活用しました。
夏期は排温風が不要となるためダンパを設け、切換可能としました。

この排熱活用で冬場の空調負荷が200kw/日も削減し、冬場にデマンドが上がる傾向で
あったB社はデマンドの削減も実現させました。夏期は不要となるためダンパを設け、切換可能としました。

事例(3) 某食品工場C社の事例

ある総菜工場様では、空冷チラーとボイラーのそれぞれで冷水と温水を
作っていましたが、常温水から温度を上げる工程に時間がかかっており、
さらにチラーとボイラーの負荷も大きな状態でした。
チラーの更新時に温水も冷水も作れるチラーを導入したところ、
実際に温水の生成コストが大幅削減となり、ボイラーへの加温の負荷も激減しました。

結果的にこの工場様ではチラー1台で年間200万円以上省コストができただけでなく、
温水タンクの準備時間が大幅に短くなったため、早朝出勤がなくなったという
嬉しい結果となりました。

≪さいごに≫

今回ご紹介した事例・技術は排熱対策のほんの一部にすぎません。
まずは下記URLにある排熱対策事例集を読んで、御社の工場に
合った技術がないか検討されてみてはいかがでしょうか。

この他にも多くの省エネ導入事例がWEB上で大公開しています!
工場省エネ対策.com : https://shouene.funaisoken.co.jp/

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