暑くなる前の熱対策 夏前に作業環境を改善した事例!
株式会社船井総合研究所が運営している工場省エネ対策.comでは、
日本全国の工場省エネ事例を掲載しています!
今回は「暑くなる前の排熱対策」ついてご紹介します!
≪このような方必見です≫
□工場内の炉や温水タンクから放熱しており、夏場暑くなる
□倉庫に排気ファンがなく、熱が溜まりやすい
□屋根や窓など外から熱が入ってきて暑い
□工場内の温度が上がり、生産設備に影響が出て製品の品質にも影響が出る
□放熱している箇所はいくつもあるが、どのように対策していいかわからない
《暑くなる前の排熱対策のポイントは?》
暑くなる前の排熱対策のポイントはズバリ
「輻射熱を遮熱すること」です。
《抑えるべき熱『輻射熱』とは?》
熱の移動は伝導熱・対流熱・輻射熱の3つの方法でのみ行われます。
・伝導熱
熱が物体を構成している分子運動が
次々と隣の分子に伝播する熱移動のことをいいます。
・対流熱
高温と低温の流体の塊が混合して全体の温度が一様になるまで
移動し続ける熱の移動が起こります。
・輻射熱
1点から放射状に一直線に進む放射熱のことで、
他の物質に当ると熱を発する性質の熱を指します。
≪工場における冬場の排熱対策事例≫
事例(1) 某電子部品メーカーの事例
A社の工場には大型の電気乾燥炉があり、乾燥炉内は80℃近くまで
昇温する必要があります。乾燥炉の表面温度も55℃近くありました。
そこでA社は生産効率改善のために、輻射熱を抑える特殊シートを
電気乾燥炉に施工しました。
その結果、乾燥炉内の使用電力は約25%省エネになりました!
事例(2)食品工場B社の事例
食品工場B社は蒸気配管から100℃~120℃近くの熱を放出していました。
夏場は配管周りが非常に暑く、従業員の作業場環境が劣悪な状況になっていました。
B社においても、輻射熱を抑える特殊シートを施工することで、
蒸気配管の表面温度を30℃~40℃まで低減できました。
結果として、近くで働く従業員の作業場環境も改善されました。
事例(3) セラミック製品工場C社の事例
セラミック製品工場C社は殺菌機から77℃近くの熱を放出していました。
B社同様に、C社でも夏場は殺菌機周りが非常に暑く、
従業員の作業場環境が劣悪な状況になっていました。
輻射熱を抑える特殊シートを施工することで、
殺菌機の表面温度を44℃まで低減できました。
≪さいごに≫
今回ご紹介した事例・技術は夏場の暑さ対策事例のほんの一部にすぎません。
まずは下記URLにある排熱対策事例集を読んで、御社の工場に
合った技術がないか検討されてみてはいかがでしょうか。
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