SBT(Science Based Targets)は、2015年に開催されたCOP21にて合意されたパリ協定が求める水準と整合した、企業が設定する温室効果ガス排出削減目標の設定を求める国際イニシアチブです。4.2%/年以上の削減を目安として、5年~10年先の目標を設定する考え方になります。SBTは、中小企業版SBTが設定されているなど、大手企業に限らず、中小企業の間でも取り組みが広がっています。2022年11月現在において日本では、SBTiの参加日本企業359社のうち、SBT認定取得企業は295社(うち中小企業168社)、 コミット(2年以内のSBT設定を表明)64社となり、世界的にも取り組みが進んでいます。弊社では、SBT認定の意義や重要性を解説するとともに、コミットメントレターの作成から、削減目標やロードマップの設定、目標申請をサポートをいたします。
SBTの概要・ガイドライン
中小企業向けSBT | 通常SBT | |
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従業員500人未満・非子会社・独立系企業 | 対象 | 特になし |
2030年 | 目標年 | 公式申請年から5年以上先、10年以内の任意年 |
2018年、2019年、2020年、2021年から選択 | 基準年 | 最新のデータが得られる年での設定を推奨 |
Scope1,2排出量 | 削減対象範囲 | Scope1,2,3排出量。 ただし、Scope3がScope1~3の合計の40%を超えない場合は、Scope3目標設定の必要は無し |
■Scope1,2 1.5℃:少なくとも年4.2%削減 ■Scope3 算定・削減(特定の基準値はなし) |
目標レベル | 下記水準を超える削減目標を任意に設定 ■Scope1,2 1.5℃:少なくとも年4.2%削減 ■Scope3 Well below 2℃:少なくとも年2.5%削減 |
1回USD1,000(外税) | 費用 | 目標妥当性確認サービスはUSD9,500(外税) (最大2回の目標評価を受けられる) 以降の目標再提出は、1回USD4,750(外税) |
目標提出後、自動的に承認され、 SBTi Webサイトに掲載 |
承認までの プロセス |
目標提出後、事務局による審査(最大30営業日)が行われる事務局からの質問が送られる場合もある |